楽堂の前に母親の別当と、御飯を入れた重箱を持つ喜平地が出ると、幕屋より萱の束の箒木を手に、ねんねんぼーしを負った子守役の池島能頭が勢いよく飛び出す。すると見物の子供たちが「ねんねんぼーしへんぼいよ」と呼ぶので子守は怒ってそれを追い回し、庭全体が騒然となる。暫くして子守が楽堂の前に現れる。
母はネンネンボーシに小便をさせるが、この時、ネンネンボーシの男根を娘や婦人達につけて回る。
その間に子守役は飯を食べる。母は再び負わせようとする。
子守役はさかんに駄々をこねる。一度背負うが。
子どもを下ろしたとたんに逃げ出して、観客の中にいってしまう。しばらくして。
再び母役に飯をもらうが、子を負わせようとしても
子守は飛び出し、再び暴れまわる。しかし、母役になだめられて
いやいやねんねんぼーしを背負い
飛び出し、あたりせましと暴れ、幕屋に入る。子守の箒木で頭をなでてもらうと、子宝が授かるのである。なお、厄難消除にもなる。
山家惣とめが終わると《くら入れ》と称して能衆全員別当家に帰り、夜食をなす。但し、本堂別当のみは、《船渡し》が終わりて《くら入れ》をなす。
皆の《くら入れ》の時は舞庭全体の管理をする。この間境内では見物人に、残った稗酒をふりかける行事がある。