西浦の田楽とは
          静岡県浜松市天竜区水窪町に伝わる民俗芸能。
          五穀豊穣や無病息災などを祈願し、西浦所能観音堂で毎年旧暦の1月18日の月の出から翌朝の日の出まで、夜を徹して全47演目の舞が奉納される。
          伝説によれば、養老3年(西暦719年)に行基菩薩がこの地を訪れ、聖観音の仏像と24個の仮面を残した。そして、同年7月10日に吉郎別当が祭りを始め、今日に至るとされる。
          祭りは、祭主である別当を中心に、 20 名ほどの能衆(出演者)によって執り行われる。役割は家ごとに定められており、世襲制のもと口伝で代々継承されてきた。
          西浦の田楽は中世の祭礼の姿を今日によく伝えていると評され、昭和51年(1976年)には初の国指定重要無形民俗文化財に指定された。
      
記録映像デジタルアーカイブについて
              本サイトでは、静岡大学杉山岳弘研究室が2016年より継続して撮影してきた「西浦の田楽」の記録映像を公開しています。
              公開にあたっては、西浦の田楽の信仰や祭礼の在り方に十分に配慮し、高木八郎別当から公式に許諾を得ています。また、能衆や関係者の方々、および映像に映る一般の見学者の肖像権への配慮を行っています。
              詳細は『各種権利について』をご覧ください。